犬と泊まれるホテルのレビュー・百名城巡りも☆彡

犬と旅するためのキャンピングカーの選び方・・・ビルダー比較(その3)

キャンピングカービルダー比較(その1)で規模がある程度大きなキャンピグカー・ビルダーを全てピックアップしましたが、私たちが購入する場合、その中からキャブコンを製造しているビルダーを選ぶことになりそうです。キャンピングカーはアフターメンテナンスがとても重要とのことで、私たちの居住地関西でサービス拠点があることも条件になります。そうなると選択肢は、ナッツRV、バンテック、アネックスの3社あたりに絞られます。いろいろ調べたり、営業所にお話を聞きに行ったりして分かった各社の特徴をまとめてみます。

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ナッツRV

売上高:95億円(2022年12月期)

従業員数:国内200名 海外(中国・フィリピン)400名

本社:福岡県

業界最大手。ある集計ではキャンピングカーの国内生産台数8600台のうち1100台を生産しているとのことで、台数ベースの業界シェア約13%ぐらいになるようです。

■デザインとカッコ良さ重視のDNA

ナッツRVは元々は市販の車に改造を加えた「バニング」と呼ばれるカスタムカーを作っていた会社です。バニングというのは下の写真のような羽の生えたド派手な車のことです。

カスタムカー(バニング)


ナッツRVのキャンピングカーには、こういった車の製造から始まった会社らしいデザイン性重視のDNAが随所に感じられます。使い勝手や利便性が多少犠牲になっても、見た目のカッコ良さを優先する価値観がナッツRVにはあるように思います。

以下の写真は鮮やかなカラーリングが目を惹くナッツRVの主力キャブコンCREAです。車前部の両サイドに吸気口が付いているのが見えますが、これは実は装飾用のダミーのものです。実際の吸気機能はなく、デザインをかっこ良くするためだけにわざわざ付けられています。

左側後部下の収納庫は通常ゴミ入れとして使われることが多いのですが、外観をボディと一体型のフラットにして綺麗に見せるために扉が2重になっています。内側の扉は密閉性のある防水扉なのですが、それだけだと見た目が良くないので、その外側にもう一つデザイン用の扉がついている形です。ゴミ入れとして使う利便性を考えると、2つの扉を開くのは不便で、1つだけのほうが断然いいのですが、ここも利便性を犠牲にしてデザインを重視しているようです。

ナッツRV CREA ナッツさんのサイトより


キャブコンのボディー素材はFRP(繊維強化プラスチック)が使われることが多いのですが、ナッツRVはアルミパネルを採用しています。FRPの場合はこの写真のような全面にカラーリングを施した派手なペイントが簡単にできないことが、アルミパネルを採用している理由のひとつのようです。

アルミパネルのもう一つの利点はFRPと比べて軽量であることです。キャブコンは重心が不安定になりがちですが、軽量化することで横転やタイヤバーストのリスクを下げることができます。一方で、素材の強度自体はFRPより格段に弱く衝突や横転時の衝撃から社内を守る力はFRPよりはかなり下がってしまいます。総合的に考えると、安全性の観点からはFRPのほうが望ましいと思われますが、それでもアルミパネルを採用している点にデザイン重視の姿勢が感じられます。

■急成長の理由・・・バッテリーシステム

デザイン性の高さもナッツRVの大きな特徴ですが、シェアNo.1になった最大の理由は、独自開発の革新的なバッテリーシステムだと思います。ナッツRVがキャンピングカー製造を始めたのは2000年代に入ってからで、キャンピングカービルダーとしては後発会社です。にもかかわらず短期間で大きく成長できたのは、他社が簡単には追随できなかった独自開発の革新的バッテリー急速充電システム「エボリューション」に拠るところが大きいと思われます。

エボリューションはそれまで実装が難しかった大容量のリチウムイオン電池を搭載し、しかもそれを短時間で急速充電することのできるシステムです。これは発売当初は画期的なもので、他社が追随できなかったため一気にシェアを高めていったようです。現在(2023年11月)ではリチウムイオン電池を採用するところも増えてきて、当初ほどの優位性は無いかもしれませんが、今でも最もすぐれたバッテリーシステムであることは間違いないでしょう。

 

バンテック(Vantech)

売上高:推定 50~60億円

従業員数:85名

年間製造台数:約500台(2023年現在)

本社:埼玉県

1986年設立の老舗キャンピングカービルダーのバンテック。創業者はもともとヨットのデザインを手掛けていた方だそうです。ヨットも移動に使う乗り物(Vehicle)に居住性を持たせたものなので、特にキャブコンタイプのキャンピングカーとは製造ノウハウに共通するところがあるようです。ナッツRVのキャブコンはボディーの外装にアルミパネルを採用していますが、バンテックはヨット等の船舶にも広く使われているFRP(繊維強化プラスチック)を使っています。

■保守的・安全性重視の姿勢

バンテックの社員の方とお話していると、総じて保守的な姿勢が会社にあるように感じます。ナッツRV以降、他社も追随して次々とリチウムイオン・サブバッテリーを搭載していきましたが、バンッテックが搭載を開始したのは他社よりも遅く2023年になってからでした。遅くなった理由は、安全性を重視するバンテックの保守的な姿勢のためではないかと推測しています。

リチウムイオン・バッテリーは設計や施工に問題があると、最悪の場合火災や爆発などの重大な事故につながってしまいます。(実際に2023年初頭にマックレーというビルダーが製造したキャンピングカーのリチウムイオンバッテリーが爆発、火災事故を起こしています)バンテックでは十分な安全性を確保する設計に時間がかかってしまったため、他社より搭載が遅くなったのではないでしょうか。

車内の建具などの設計にも保守的な姿勢が感じられます。他社であればコストダウンのためマジックテープで留めて済ましているよう小さな壁面も、蝶番を使う作り込んだ設計になっていたりします。車内に棚を付加するなどのユーザーからのちょっとした変更の依頼も、バンテックさんの場合は受けてもらえず、自分でDIY工事するしかない場合が多いといった話も聞きました。この辺りも安全性を重視する保守的な姿勢によるものだと思います。

保守的な姿勢はユーザーからすれば融通が利かず不便に思うところもあるかもしれませんが、逆に言うと安心して乗れるキャンピングカーだとも言えます。

■FRP一体成型

FRPをボディの素材として採用しているビルダーは他にもありますが、バンテック以外の会社は複数のFRPのパネルを組み合わせて架装部分全体を作っています。複数のパネルを組み合わせた場合、下の写真のようにどうしても継ぎ目が出来てしまいます。

キャブコンFRPの継ぎ目

キャブコンFRPの継ぎ目

バンテックのキャブコンは複数のFRPパネルを使うのではなくのボディー全体をFRPで一体成型している点が特徴です。一体成型したボディーは全体として強度が高くなって安全性が増す上、継ぎ目がないので雨漏りなどが起こりにくくなるなどの利点があります。バンテックはFRPを一体成型ができる工場を持っている唯一のビルダーとのことで、下の動画では工場(タイ)の様子が公開されています。

 


このように利点がとても大きいFRP一体成型ですが、輸送コストが高くなるというデメリットがありそうです。バンッテクではタイ工場で作った架装部分をコンテナに乗せて船便で日本まで運び、山形県の工場でトヨタから仕入れたカムロードに乗せて完成させているそうです。同じFRPでもパネルの状態であれば1つのコンテナに沢山詰め込めるはずですが、成型した後の大きな架装部分はそうは行かないはずです。標準的な海上輸送コンテナ(40フィート)の場合、1コンテナあたり2台しか積めないのではないでしょうか。輸送効率がかなり低く、輸送コストはかなり掛かっているのではないかと思います。

ナッツRVの担当者の方のお話では、もう一つのデメリットとして一体成型で作る場合はボディーのマイナーチェンジが簡単にできないという点があるそうです。

 


アネックス(ANNEX)

売上高:推定 15~20億円

従業員数:30名以上

本社:徳島県

大阪で1964年に自動車販売・修理の会社としてスタートした会社で、アネックスもナッツRV同様、キャンピングカーを製造する前はカスタムカーを作っていたようです。どちらかというとバンコンが主力の会社ですが、最近ではリバティーシリーズというキャブコンも人気のようで、2022年にはリバティーシリーズ専用工場(生産キャパ年300台)を倉敷に新設しています。

■細部まで作りこむ姿勢

アネックスの最大の特徴はユーザーの利便性を考えて細部まで作り込む姿勢だと思います。下の動画でリバティーの説明をしているのは多分社長さんだと思うのですが、ユーザーから声を集めて改良に反映し、利便性を最大限まで高めようという姿勢が感じられます。


実際にバンクベッド展開やダイネット部分のテーブルを格納してベッド展開する際のやり易さは、3社の中ではアネックスのリバティーが格段に優れています。他の2社のキャブコンはある程度の時間と労力が必要ですが、アネックスはバンクベッド展開もダイネットテーブル格納もワンタッチに近い形で非常に楽にできる設計になっています。


また、各販売店ではユーザーの希望に応じて細かな加工も行ってくれるようです。ここはバンテックと対照的で非常に融通が利くようで、ユーザビリティーを高めようという姿勢が強く感じられます。



■アネックスのリチウムイオンバッテリーは何故か三元系

アネックスのキャブコンで気になるのは採用しているリチウムイオンバッテリーが「三元系」と呼ばれるタイプであることです。ナッツRV、バンテックはいずれも最も安全性が高い「リン酸鉄」と呼ばれるリチウムイオンを搭載していますが、三元系は安全性が劣るとされ、上で紹介したマックレー社の爆発・火災事故も「三元系」のバッテリーによるものでした。

リチウムイオンバッテリーの種類と安全性 レベリック株式会社さんより

リチウムイオンバッテリーの種類と安全性 レベリック株式会社さんより

しかも、アネックスの採用している三元系リチウムイオンバッテリーは台湾のSEGL社製のもので、これは事故を起こしたマックレー社が使っていたものと全く同じだそうです。

何故「リン酸鉄」ではなく安全性が低いとされる「三元系」をわざわざ使っているのか?マックレーの事故のことをどのように捉えているのか?等をキャンピングカーショーでアネックスの社員の方とお話する機会があったときに聞いてみました。お答えを要約すると以下のようなものです。

  1. リン酸鉄では大容量化が難しい
    上の表にある通り、安全性の高いリン酸鉄はエネルギー密度が低くなるので、同サイズ・同重量で比較した場合に大容量化が難しくなる。リン酸鉄を採用した場合、従来の鉛バッテリーとあまり変わらない程度の容量になってしまい、リチウムイオン化する意味がなくなる。

  2. バースト(タイヤの破裂)リスク低減
    走行時の安全性を考えると、タイヤの破裂リスクを低減することは大切。リスク低減で大切なのは車の重量を軽くしておくこと。リン酸鉄を採用すると、どうしても重量が重くなってしまう。その点では三元系のほうが望ましい。

  3. マックレーの事故について
    原因ははっきりしたことは分からないが、SEGL社のバッテリーに問題があったとは考えていない。バッテリー部分ではなく電装システムに問題があった可能性があるのではないか。アネックスでは品質が信頼できる電装部品の調達先を見つけることに成功しているので、アネックスの車で同じような火災事故が起こるとは考えていない。(あの事故には正直迷惑していますと言いにくそうに仰っていました)



ちなみにマックレー社の事故を含め2023年に入ってからキャンピングカーの火災事故は少なくとも3件起こっているようです。年初にあったマックレー社の事故は、ユーザーの方がユーチューバーで当初は経緯報告などの動画もアップされていました(現在は削除)。動画にはキャンピングカーが激しい炎に包まれ、バッテリーセルが連鎖爆発していると思われるショッキングな映像が映っていました。事故当時、ユーザーの方2名はバッテリーの上にあるバンクベッドで就寝中だったそうで、爆発音で目が覚め、即座に外へ飛び出たため九死に一生を得たそうです。


他の2件の事故は以下の動画があるようです。




アネックスのキャブコンは細部まで作り込まれている点がとても良いと思うのですが、このような火災事故のリスクを考えると、三元系のバッテリーを積んだ車に乗るという選択肢はあり得るでしょうか?上記のアネックスさんの説明で納得できるかどうかは、人によって判断が分かれそうです。機会を改めてバッテリー問題について、より詳しい記事を書きたいと思います。


ということで、どのキャンピングカー・ビルダーを選べばよいのかな?まだまだ決めるのは難しそうです。

早く乗りたいコーギー犬 ウメ

 

 

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キャンピングカー市場の業界シェア・・・ビルダー選び(その2)

前回のビルダー比較(その1)で規模がある程度大きなキャンピグカー・ビルダーを全てピックアップしましたが、各会社どの程度の業界がシェアあるんでしょうか?

 

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キャンピングカー・ビルダーの業界シェア(推定)

キャンピングカー業界は急成長中とはいえ業界規模はまだまだ小さく、各ビルダーの売上高や販売台数などの情報を得るのはかなり難しいのですが、ネットで得られる断片的な情報、各ビルダーの営業の方から聞いたお話、キャンピングカー・レンタル事業をしている会社からの情報等をもとに、キャンピングカー業界のシェアを推定計算してみました。結果は以下の円グラフのようになりました。

キャンピングカー業界シェア

キャンピングカーのシェア(ビルダー別 金額ベース)推定


あくまでざっくりとした推定なので、どこまで当たっているかは不明ですが、ナッツRVがシェアNo.1、その次にバンテックとトイファクトリーの2社が来るというのは確かだと思います。ナッツRVに関しては2022年12月期の売上高が95億円という数値が公表されています。

バンテックは2018年8月期(予想)として売上高30億円というのが、公表されている中で最後の数字のようですが、その後かなり売り上げを伸ばしているのは間違いないはずです。バンテックの営業の方のお話では現在年間500台程度生産しているとのこと。主力モデルのZiLシリーズは1台1100万円前後、もう一つの主力CORDEシリーズは1台915万円。これらはいずれもオプションなし価格です。ほとんどの場合77万円のリチウムイオンバッテリー他各種オプションがつけられて販売されるので、実際の1台あたりの平均価格は+100万円程度以上になるのではと思います。これらを考えると、会社の売上高としては50億円前後かそれ以上になるのではないかと思われます。


トイファクトリーに関しては2020年度の売上高42憶円という数字がみつかりましたが、同社はバンテック以上に急成長しているのではないかという気がします。トイファクトリーは2022年9月にJ-STARというプライベート・エクイティー・ファンド(PEファンド)の出資を受けているようなのですが、PEファンドというのは株式未公開企業に対して出資を行うファンドのことです。通常PEファンドが出資するのは今後急成長が見込まれる有望な会社に対してのみです。こうしたことを考え合わせると、既に50億円程度以上の売上になっていてもおかしくはないように思います。

また、トイファクトリーはバンコンのみに限ると30%程度シェアがあるという情報もありました。もし台数ベースのシェアを推定するなら、バンコンよりも単価が高いキャブコンを作っていないトイファクトリーのシェアは恐らくもっと高くなるのではないかと思います。

それ以下は、上のグラフではケイワークス、アネックス、ダイレクトカーズと並んでいますが、この辺りからは推定の信頼性が低くなります。何と言っても売上高などの数字があまり公開されていないからです。ケイワークスは売上高20億円(2022年度)、アネックスは14億円(2020年11月度)、ダイレクトカーズは12億円(おそらく2021年度)という数字が見つかったのですが、これより上位に来ているビルダーも実際にはあるかもしれません。

Funluce(ファンルーチェ)、東和モーターズ販売、レグビィ、ホワイトハウス、AtoZ(アミティ)、日本特殊ボディなどもこの近辺かこれより下位に入ってくると思われますが、残念ながらシェア推定につながる情報が得られませんでした。売上高や販売台数の情報は得られても、キャンピングカービルダー専業ではなく、中古車や輸入車販売を兼ねている会社も少なくなかったりします。また、そもそも「キャンピングカー」をどの範囲に定義するかで、各会社のシェアも変わってくるので、正確なシェアを割り出すのはほぼ不可能だと思いますが、非常にざっくりとした各会社の規模感としては、上記の円グラフから大きくは外れていないのではないかと思います。

キャンピングカー・シェアの実測調査(?)

この推測が実際と大きくはずれていないか確認するため、実測調査wをしてみようということで、週末の2日間車で遠出をした際に、すれ違うキャンピングカーをビルダー毎に数えてみました。

と言ってもバンコンは外観だけでキャンピングカーであることが認識できないので、キャブコン、軽キャンパー、トレーラーキャンパーのみです。結果は以下の通りでした。

・ナッツRV 5台
・バンテック 5台
・その他 10台

(合計20台)

その他10台の内訳は以下の通りです。

・軽キャンパー(ビルダー不明)3台
・AtoZ(アミティ)1台
・韓国ビルダー 1台
・グローバルキング 1台
・その他キャブコン(ビルダー不明)3台
・トレーラー(ビルダー不明)1台

仮にキャンピングカーのうち半分がバンコン、それ以外が残りの半分とすると2日間の実測から計算される推定シェアは以下の通りで、強引に解釈するとまあ上記グラフからも大きくはずれていないのかなという感じです。

ナッツ 12.5%
バンッテク 12.5%
AtoZ 2.5%


次回、キャンピングカー・ビルダー選び(その3)では、上位のビルダーの特徴などを更に詳しく見ていきたいと思います。

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犬と旅するためのキャンピングカーの選び方・・・ビルダー比較(その1)

犬と旅するキャンピングカー、野望の続きです。

キャンピングカーの製造会社のことは「メーカー」ではなく「ビルダー」と呼ぶそうです。ベース車を製造しているトヨタやいすず等を「自動車メーカー」と呼びますが、キャンピングカーはベース車をもとに家を建てるように一台一台作っていくので「ビルダー」という呼び方をするみたいです。

キャンピングカーを買うとしたら「キャブコン」というタイプがいいのかなという一応の結論になりましたが、ではどの「ビルダー」がいいんでしょうか?

バンテックさんより



以前行ったキャンピングカーショーのような展示会がいろいろなところで開かれているようですが、幕張メッセ等の大規模キャンピングカーショーには日本のほとんどのビルダーが出展するようです。

下の写真はキャンピングカーショー2023の幕張メッセ会場地図です。

ジャパンキャンピングカーショー2023 会場地図(幕張)


急成長中のキャンピングカー業界ですが、業界規模は比較的小さく、各ビルダーの詳しい情報もあまり公開されていません。このため網羅的にビルダーの情報を収集して比較検討するのが難しそうなのですが、この地図のブースの大きさから、各ビルダーの会社規模が推測できそうです。

こうした展示会の出展料はかなり高額でブース面積によって価格が決まるので、だいたい売上高や会社規模と面積が比例しているはずだからです。以下にブース面積の大きな会社をピックアップしてみます。

ナッツRV

たぶん業界最大手の会社。本社は北九州市。フルコン、キャブコン、バンコンを作っているようです。

バンテック(Vantech)

1986年設立の老舗ビルダー。ナッツRVに次ぐ大手だと思います。埼玉本社。キャブコン主体のビルダーで品質の評価が高いようです。

トイファクトリー

バンコンが主体のビルダー。ここもナッツRVに次ぐ規模の会社。とても評判がいいようですが、残念ながらキャブコンは作ってないようです。岐阜県本社で急成長中の会社のようです。

LACグループ(アネックス、ダイレクトカーズ、Funluce他)

中堅のキャンピングカービルダーや販売会社が集まって作ったグループ。代表的なビルダーはアネックス、ダイレクトカーズ、Funluceの3社。

東和モーターズ販売

もともと中古車販売の会社だったので社名に「販売」とついているようです。1990年代からキャンピングカーの製造を始めたようですが、今も中古車販売が主体のようです。

ケイワークス

バンコン、軽キャンのほかキャンピングトレーラーも作っているようです。名古屋が本社。

ホワイトハウス

ここも元々は中古車販売から始まった会社。現在も輸入車販売が主体のようです。ビルダーとしてはバンコンが主力。愛知県本社。

レグビィ

1984年創業でバンコンのみ作っているようです。ここも愛知県本社。

AtoZ

キャブコン、バンコンを作っている埼玉の会社のようです。

MYSミスティック

バンコン、キャブコン、キャンピングトレーラーも作っていますが、トラックキャンパーというタイプのものが主力のようです。ここも歴史ある会社のようで山梨県本社。

日本特殊ボディー

(番外)日本特殊ボディーというビルダーがこの展示会には出展していなかったようです。キャブコンビルダーとしては比較的よく名前を聞くところで、中堅ビルダーに入ると思いますので追加します。



少しずつ情報収集して分かってきましたが、上記以外の会社は規模がかなり小さいところが多いようで、中には社員数名というところもあるようです。ベース車を調達してきて、数人の職人さんでキャンピングカーをトンカン作っているといった感じでしょうか。

小さい会社が必ずしもダメではないですが、急成長中の業界でユーザーの評価を獲得し続けれていれば自然と会社は大きくなっていくはずです。また、キャンピングカーはアフターメンテナンスが非常に重要らしいので、充実したアフターメンテナンス体制を持っていそうな大手のほうが安心感が高そうに思います。

ということで、もし選ぶとするなら事実上ここに挙げた会社に選択肢が限定されそうです。


次回以降、各ビルダーをもう少し詳しく比較していきたいと思います。

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キャンピングカーの種類を整理してみます・・・キャンピングカー入門(初級編)

キャンピングカー野望への道、続きです。

キャンピングカー欲しいなぁ、キャンピングカーで旅をしたいなぁって思い始めるとどんどんと欲しくなってきます。

キャンピングカーショーに行ってみて、色々なタイプのキャンピングカーがあり、沢山の会社が作っているということは分かりましたが、自分たちに適したものがどんなタイプなのか皆目わかりません。

そこで、各社のパフレットやサイト、YOUTUBEのキャンピングカーの動画などで少しずつ研究を始めました。

 

キャンピングカーの分類

キャンピングカーは「ベース車」と呼ばれる車を改造する形で作られています。ベース車は自動車メーカーが作って市販している車で、そのベース車毎にキャンピングカーを以下のように分類することができるようです。

1.バンコン(バンコンバージョン)

いわゆるワンボックスカー(トヨタのハイエース、日産のNV350等)やミニバン(トヨタのノア、日産のセレナ等)をベース車にして作られたキャンピングカーです。

↓こんな感じの見た目です。

ダイレクトカーズさんより

バンコンはバン・コンバージョン(Van Conversion)の略で、バンを改造して居住スペースを設けたキャンピングカーです。

後述のトラック車がベースになっているキャブコン(キャブ・コンバージョン)と比べて運転やメンテナンスが楽、駐車場も確保しやすいなど取扱いのハードルが低い点が大きなメリットです。また、大きさがバンと同じなので、スーパーへの買い物などにも使いやすく、1台で旅行用と普段使いの両方を兼ねることもできそうです。

一方で、キャブコン(後述)と比べると通常室内が狭くなります。ほとんどのキャブコンは大人が車内で直立できますが、バンコン内では立つことができず、車内を移動するときも中腰とか四つん這いになります。この点は居住性、快適性の点で大きな違いだと思います。(天井を高くしているバンコンも一部あるようです)

また、狭い分トイレが設置できないものが多かったり、常設ベッドがないため寝る前の準備(シートをベッド展開)が少し手間だったりするものもあるようです。

あと、断熱性、防音性の点でもキャブコンとの違いが大きいようです。バンコンはベース車の内側のみを改造していて、ボディー部分には手を加えたないため、キャブコンに比べると断熱性や防音性が落ちてしまうようです。


2.キャブコン(キャブコンバージョン)

キャブコンは「これぞキャンピングカー」という見た目で、こんな感じ↓のやつです。遠目に見ても「あ、キャンピングカーだ」とすぐにわかります。

ナッツさんより

キャブコンはキャブ・コンバージョン(Cab Conversion)の略で、トラックをベース車にして、荷台部分に居住スペースを作ったものです。(一部にバンをベース車として2列目シートから後ろの部分をボディも含めて改造したキャブコンもあるようです)

ベース車として採用されているのはトヨタのカムロード(トラックのダイナとほぼ同じ)、いすゞのBe-camなどが多いようです。


こんな感じのトラックがベース車↓

トヨタ ダイナ
トヨタさんより

バンコンに比べると中は広くて大人が立って移動できるし、キッチンやトイレスペース、常設ベッドが設置されているものがほとんどです。断熱性や遮音性も高く、バンコンと比べると居住性は快適と言えるようです。

その分、車体が大きいので運転が少し大変そうで、駐車スペース確保にもハードルがあり、メンテナンスも通常の車より難しそうです。だいたいこんな大きな車ちゃんと運転できるのかな?


3.軽キャン(軽自動車キャンピングカー)

最近、超人気でとても売れているタイプのようです。

軽トラックがベースになっていて価格が抑えられていますし、扱いもとても楽、維持費も安くすみます。とにかく気軽に車中泊旅始めたいという場合に最初の選択肢になりそうです。

バンコン、キャブコンに比べれば当然小さいのですが、各ビルダーさんとても工夫を凝らしていて、小さな車内を中をパズルのように作りこんで、利便性、快適性を向上させているようです。

東和モーターズさんよりさんより

 

4.キャンピングトレーラー(キャンパートレイラー)

独立した箱型の居住スペースを、自動車に繋いで牽引して移動するタイプです。まさに「動く部屋」で、旅先に着いたら部屋を切り離して車だけでウロウロと観光することもできるようです。

Clean Technicaさんよりさんより

このタイプは日本の会社で作っているところは少ないようで、多くがアメリカやヨーロッパから輸入されているようです。

長期に旅行に出る上級者にはいいかもしれませんが、とにかく運転が難しそう。特にバックで駐車場に入れるのが難しいらしいです。

実際、日本で走っているところをほとんど見たことがない気がしますが、家の近所にある某会社の社長さんの別荘?らしき所にトレーラーが4台以上いつも停まっています。あれは一体何なんだろうか?使っているの見たことが無いです。


この4種類のキャンピングカーの他、「フルコン」や「バスコン」と呼ばれるタイプの巨大なキャンピングカーもありますが、私たちの選択肢に入らないので調査対象外です。

 

まとめ・・・どのキャンピングカーがいいのか?

このうちどのキャンピングカーが私たちには合っているか考えてみました。

運転がラクチンそうで維持費も抑えられそうなので軽キャンは魅力ですが、犬2匹と人間2人が快適旅するにはやっぱり狭すぎます。

また、うちは犬と人間は別々に寝る、夫婦も別々に寝るということになっているので、少し広めの空間が必要。そしてやっぱりトイレは必要そうです。トイレがないと車中泊場所が限定されて旅の自由度が下がってしまいますし、私たちは夫婦ともに呑んべえなので、車内にトイレがないとかなり不便なことになりそう。そうなるとバンコンも選択肢から外れてしまいそうです。

バンコンでも大きなタイプならトイレ室の設置が可能なようですが、その場合ハイエースのスーパーロングという車がベース車になることが多いようで、全長が約5.4メートルと一般的なキャブコンよりもさらに長くなります。そんなに長い車を旅の行程でどこにもぶつけずに運転する自信が今一ありませんw。

あと、バンコンは車内で直立して移動できないという点はかなり大きそうです(直立できるよう改造したバンコンもあるようですが)、この点でもバンコンよりはキャブコンのほうが良さそうです。


ということで、もし本当に買うとしたらキャブコンになるのかな?

しかしキャブコンなんて大きな車を本当にちゃんと運転できるのでしょうか?そんなもの本当に買うのでしょうか?買っていいのでしょうか?

う~ん、よくよく考えねば。

コーギー犬 ウメ

コーギー犬 ウメ

追記(キャブコンという名前おかしくない?):
キャブ・コンバージョンのキャブ(Cab)は運転席と助手席の部分(Cabin)を指します。一方で、キャブコンでトラックから改造されているのは荷台部分で、キャブ部分はほとんど改造されていません。このため、キャブコンバージョンという名前はおかしいのでは?正しくは「キャブ以外コンバージョン」ではないのか?という疑問がわきました。

そこでチャットGPT先生にきいてみたところ、確かにキャブコンと呼ぶより"Recreational Interior Conversion" または "Interior Camper Conversion" 等と呼んだほうがより正確であるとのことでした。とはいえ、一般にはキャブ以外がコンバージョンされている車も”Cab  Conversion"と英語圏でも呼ばれているようです。

恐らく、長距離トラックのドライバーがキャブ部分に寝るスペースを改造して作ったものが当初キャブコンと呼ばれており、トラックを改造してRV車に作り替えたものもその後同じ名前で呼ぶようになったということではないかと思います。

 

 

とにかくキャンピングカーを一度見に行かないと・・・犬と一緒に自由に旅したい

 

キャンピングカー野望成就への道。続きです。

実は今乗っているミニバン、ノアを買う時もこれで旅行に行って車中泊できるのでは?と考えました。後部シートを全部倒してフラットにすれば、横になって寝ることもできるので、車中泊ができないわけではなさそうです。

ノアのシートはフラットにすると↓ こんな感じ

トヨタさんのサイトから

とはいえ、フラットにしてもベッドのように完全に平(たいら)な状態にはならず、見ての通りシートは結構デコボコです。身体は痛くなりそうだし、快適に熟睡できる環境とは言えず、犬が一緒だとやっぱり窮屈です。結局、ノアでは一度も車中泊せずに、旅行は犬と泊まれるホテルばっかりに行っていました。

自由に快適に車中泊旅行するにはやっぱり「キャンピングカー」なるものが必要です。でも、一口にキャンピングカーといってもいろんな種類や製造会社があるようです。一体何を基準にどうやって選べばよいのやら?

とにかく実際のキャンピングカーを一度見に行かないと、ということで大阪の万博公園で開かれていたキャンピングカーショー(モーターキャンプEXPO)に行ってきました。

夏の暑い日に野外での開催なのに、結構な人でにぎわっていました。

万博モータキャンプEXPO

ん?写真に「2019」という表示があります。2019?!
実はこのショーにいったのは今から4年も前のことで、当時を思い出しながら今書いているのですw(あまり写真が残ってませんでした)

この時、はじめていろんなキャンピングカーの実物を見て、とりあえず配られているパンフレットを沢山もらって帰ってきました。この時点はキャンピングカーについての知識はほぼゼロの状態です。

キャンピングカーパンフレット

いろんな会社がいろんなキャンピングカーを作ってるみたいです。んーー、いろいろ勉強していかねば。野望成就までの道のりは長そうです。

 

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犬と一緒にもっと自由に旅がしたい - 新たな野望

キャンピングカーというのがあればもっと自由な犬連れ旅ができるの?

トヨタのノアというミニバンに乗って今でほぼ5年になります。この車に決めた理由は、セカンドシートを後ろに大きくスライドさせて、その前のスペースを広く使うことができるからでした。モモウメのドッグキャリーを楽に置くことができて、犬と一緒に旅するにはとても便利な車です。

車酔いのため自動車が苦手なワンちゃんもいるようですが、我が家は全く問題ありませんでした。モモウメにとっては車でのお出掛けはとても楽しいらしいです。彼女たちにしてみれば、キャリーの中で待っていれば、車のスライドドアが開くたびに違う場所にワープしていて、ドッグランだったり、初めてのお散歩場所だったり、突然楽しいワンダーランドが目の前に現れるわけですから(ハウルの動く城状態)。

ということで、この5年間の旅行はいつもモモウメ連れで、犬と一緒に泊まれるホテルにお泊まりしていました。

これはこれでもちろん楽しいのですが、例えば数日かけて遠くまで旅行しようと思うと少し大変になります。キャリーや散歩アイテムなど沢山の犬用荷物を宿泊先を変える度に、積み下ろししなければいけません。これはなかなか面倒だったりします。また、そもそも犬と泊まれるお宿は増えてきたとは言え、それほど沢山あるわけでもないので、旅先を選ぶ自由度がかなり制約されます。

そこでモモウメが一緒でも、もっと自由にどこへでも旅する方法はないものか?そんなことを考えているうちに、少しづつ大いなる野望が心の中に湧いてきました。キャンピングカーというものを買って、モモウメと一緒に旅できないだろうか?

キャンピングカーというのは、例えばこんな感じのやつです↓

Vantechさんのサイトから


あと、こういうのとか↓

 

Toy Factroyさんのサイトから



なんかすごくかっこいいですよね。これで日本中好きなところに旅ができたら最高じゃないでしょうか?

果たして野望はかなうのか?

 

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レジーナリゾートびわ湖長浜(6) 総評編(犬との宿泊 感想ブログ 口コミ)

犬と一緒に泊まれるホテル「レジーナリゾートびわ湖長浜」さんの総評です。
(宿泊の詳しい感想は以下の各ページをご覧ください)

レジーナリゾートびわ湖 長浜

レジーナリゾートびわ湖長浜に行きました(1)(犬との宿泊 感想ブログ)

レジーナリゾートびわ湖長浜(2)お部屋編

レジーナリゾートびわ湖長浜(3)お食事編

レジーナリゾートびわ湖長浜(4)ドッグランと設備編

レジーナリゾートびわ湖長浜(5)周辺観光編

レジーナリゾートびわ湖長浜(6)総評編

レジーナリゾートびわ湖長浜のお部屋でくつろぐモモウメ


良かった点

  • レイクビューの天然温泉大浴場(となりの浜湖月さん)
  • 日本料理の味は絶品!
  • ドッグランのウッドチップが厚くてフカフカだった
  • 散歩用カート、バッグ、傘などドッグフレンドリーアイテムが充実
  • 長浜市街地の散策は結構楽しめます!

良くなかった点

  • 建物外観はビジネスホテルみたい。あまり高級感がなかった。
  • 内装もレジーナリゾート軽井沢御影用水に比べると少し見劣り
  • トイレの遮音性があまり良くなかった。
  • 部屋のコーヒーメーカーの使い勝手が今ひとつ
  • 食事は隣の浜湖月さんから部屋に運んでくるためか、一度に沢山の料理が届いてしまい、会席料理感が損なわれてしまっていた。(味は良かったのですが)
  • やっぱり食事は犬連れで行けるレストランルームのほうがいい(狗賓レジーナ軽井沢御影用水みたいな)
  • ドッグランがあまり広くない。隣に古めのマンションが迫っていてリゾート感がほぼゼロ。

総合評価(リピートしたい度・5段階評価)

日本食の美味しさ、長浜市街地の散策、天然温泉大浴場などは良かったのですが、ホテルの立地、建物、内装などリゾートホテルとしての雰囲気に欠け、全体的に今イチという感じで、リピートはありません。レジーナリゾートさんの他のホテルが良かっただけに少し残念。

レジーナリゾートびわ湖長浜・・・星2つ(★★)残念ながらリピなし!

 

以下、他の宿泊先も含めてランキングしていますので参考にして下さい。

 

www.momoume.net

 

レジーナびわ湖長浜のお部屋でくつろぐモモウメ(その2)

レジーナリゾートびわ湖長浜に行きました(1)(犬との宿泊 感想ブログ)

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↑レジーナリゾートびわ湖長浜 ドッグランで遊ぶウメポン