バンテックさんのキャンピングカーZiL520契約しました
※この記事は2023年1月頃を振り返って書いています。
キャンピングカー購入への旅。バンテック、アネックス、ナッツRVの候補3社の店舗をそれぞれ訪問し終わった前回迄の続きです。
ナッツRV京都店訪問↓
アネックス キャンピングカープラザ大阪訪問↓
バンテック京都店訪問(2回目)↓
3社訪問を終えた2022年末時点では「リチウムイオンサブバッテリーが導入されるならバンテックさんのZiL520で決まりかな」という感じでした。
で、翌年の正月休みのある日。ぼんやりとバンテックさんのサイトを眺めていたら、価格欄の中に小さな文字で「リチウムイオン・サブバッテリー搭載バージョン」との記載があるではありませんか!
な、何ですか、このしれっとした重大発表は!
バンテックさんのキャブコンにリチウムイオン・バッテリーが搭載されるというのは、この時点のキャンピングカー業界ではそれなりに大きなニュースのはずなのに・・・
と思っていたら直後にバンテックの営業さんからお電話があって「リチウムイオンバッテリーが搭載されることになりました」とのご案内・・・「あ、ありがとうございます。今さっきウェブサイトで見つけて驚いていたんです」
ということで待望のリチウムイオンバッテリー搭載車がバンテックさんから発売されることになりました。翌2月から幕張で開催されるキャングカーショーで大々的にお披露目されるとのこと。
バンテック ZiL520購入決定!
ということで、バンテックZiL520を購入することに決定しました。これでついに「キャンピングカー購入への旅」も終わりを迎えて、ようやく「本当の旅」にキャンピングカーで出ることができるようになります。
どんな商品も製造ファーストロットは発売後に市場に出回ってから不具合が見つかるリスクが相対的に高くなります。高額商品の場合、私たちはなるべくファーストロットの購入は避けるようにしているのですが、キャンピングカー購入をこれ以上先延ばしにしたくありません。バンテックさん初のリチウムイオンバッテリー搭載車をファーストロットで購入するのは少しドキドキしますが、何かあっても「人柱」となる覚悟で購入決定です。
そして、どうせなら1週間後のモモの命日に購入契約をしようということになりました。急いでオプションなどの最終決定しなければなりません。必死になって最後の勉強をしました。
この記事を書いている時点(2024年4月)ではバンテックさんのZiLは既に2024年モデルに置き換わっていますので、古くなってしまった情報も含まれますが、忘備録も兼ねて決定したオプションについて記載します。これからバンテックさんのキャンピングカー購入を検討される方にも参考にして頂ければ嬉しいです。
1.メーカーオプション
電動格納ミラー
2021年度までのカムロードはサイドミラーの電動格納がオプションで選択可能でした。ところが2022年度モデルで後輪ダブルタイヤに仕様変更になった際に、このオプションがなくなっていました。
サイドミラーが手動格納だとコンビニなどに立ち寄る際など、毎回手動でミラーを畳む・開くという手間がかかって結構大変とのこと。私たちが最初にレンタルで体験したキャブコンには電動格納機能がついていて、その便利さを実感していましたので、是非とも欲しかったオプションです。ありがたいことに、このオプションが2023年モデルから復活しました。
(ちなみにナッツさんのカムロードのみ2022年度モデルでもトヨタさんから電動格納オプションが供給されていました。販売台数が多いため特別扱いされていたようです。恐るべしナッツRV!)
2.車の外回り関係(ビルダーオプション)
リヤマッドガード
後輪タイヤの泥除けガード。後続車への飛び石防止のため付けておいたほうが良いとのお話を諸先輩方のブログやYouTubeの情報で聞いていましたので付けました。
路肩灯LED(後部車輪周辺照明)
別名ドッグライト。後輪周辺をほんのり照らすライトです。夜間に駐車するときに便利だそうです。
給水タンク用排水バルブ
給水タンクの生活用水が余った時は水を抜いておいたほうが良いとのこと。放置するとタンク内にヌメリが出たり、酷い場合はコケが生えるそうです。バンテックZiL520の標準仕様の場合、サードシート下にあるタンクのハッチを開け、排水栓が繋がった鎖を引き抜いて水を抜くらしいです(昔のお風呂のように)。この作業は結構大変です。
この「排水バルブ」をオプションで付けると、車外のコックをひねるだけで簡単に排水ができるようになります。これは必須オプションのような気がします。
フレキシブルソーラー充電器480W(MERLIN 120W x 4)
バンテックZiLの屋根につけられるソーラーパネルは車体前方部(バンクベッドの上)のフレキシブル・ソーラーパネルと後方部のフラットなソーラーパネル(足場の上に平な板が乗るタイプ)の2種類があります。
前方部のフレキシブルパネル4枚搭載で480W(2枚のみの場合280W)の発電量、後方部のフラットパネルは259W(2024年モデルはパネルが小さくなって228Wに変更)の発電量があります。つまり最大可能発電量は480W+259W=739Wということになります(2024年モデルは708W)。
私たちはフレキシブル4枚(480W)のみを付けることにしました。実際にしばらく乗ってみて、足りないと思ったら後方パネルを後で取り付けることも可能だそうです。
AC100V外部出力コンセント
車体外部の左側面につける外部出力コンセントです。車の外で電気を使えるようにするためのものです。私たちに必要かどうかよく分からなかったのですが、後で後悔すると困るので付けておくことにしました。
サラウンドアイカメラ & バックカメラ
レンタルキャンピングカーの旅を体験した時にその便利さを実感したのが「サラウンドアイカメラ」。車体の前後左右に設置した合計4個のカメラを使って、車とその周辺を上から俯瞰した映像を合成してモニターに映してくれるものです。駐車する時に便利ですし、ミラーの死角に入りがちな後方からの接近車を視認することもできます。
でも、どこのビルダーの営業さんも「慣れたらこんなカメラ要りませんよ」とおっしゃってました。高額オプションのため付ける人もあまり多くないようですが、夫はこれがないと運転が不安なようで、付けることにしました。
「バックカメラ」はサラウンドアイの後方カメラとは別に、車体の後方下部を撮影し、バックするときにモニターに映像を映すためのものです。
バックカメラカバー
バックカメラに雨の水滴が付着するのを防ぐカバーです。これも諸先輩方のお話では、水滴が付くと映像が見えなくなるので付けたほうが良いらしいです。
防振ジャッキ
停車時(就寝時)に車の揺れを抑制する簡易ジャッキです。レンタルキャンピングカー旅の時にリアベッドで私が寝返りを打つたびに「突風か?」と思うぐらいバンクベッドの夫は揺れを感じて眠れなかったそうな。ジャッキがあればある程度揺れが防げるのかな?ということで付けました。
ですが、これは後で調べたらクッションゴム(ジャッキパッド)が付いている商品をアマゾンで買ったほうが良かったかも。バンテックのオプション品はゴムがついてないので、車体の塗装に傷が入ってしまう気がします。下の商品はゴム以外の部分はオプション品と同じもののような気がします。(ゴムだけ追加で買おうとおもったのですが、売ってませんでした)
ドアバイザー
運転席・助手席のドア窓につける雨除けです。
リードフック
犬のリードを係留するためのフック。エントランスの横に設置することができます。
ここに犬をつなぐことができれば、足ふきの際などに便利そうだと思って付けました。
3.運転席回り(ビルダーオプション)
レカロシート
モータースポーツ等で使われる「バケットシート」の一種。身体を包み込んで支える構造です。これも諸先輩方の話によると、腰などへの負担が大幅に軽減されるので長時間運転の際の疲労度がかなり軽減されるとのこと。夫は腰が良くないので付けることにしました。
私も腰には不安を抱えているので、できれば助手席にも設置したかったのですが、4WDモデルの場合は助手席の下にエンジンの一部が格納されている関係で、レカロシートを付けると座面が10㎝程度かさ上げされるそうです。そうなると座った時に違和感があるのと、乗り降りが結構大変になりそうなので(トラックなので通常の座面でさえある程度大変)断念しました。私はクッションを置く等で腰痛対策を検討するしかなさそうです。
エアモニ4
タイヤのエアバルブ(空気口)にセンサーの付いたモニターを装着し、電波で情報を運転席に設置した本体に飛ばすことで常時タイヤの空気圧と温度を監視するデバイスです。車体の重いキャブコンはタイヤバーストのリスクが高く、空気圧管理はとても大事だそうです。エアモニのデータは100%信頼できるほどの精度はなく、あまり信用しすぎてもダメだそうですが(時々実際の空気圧チェックが必要)、付けておくとより安心です。
フロアカーペット & マルチシェード
運転席・助手席のカーペットと停車中に窓につける遮光シェードです。カムロード専用のものです。
4.テレビ・カーナビ等の映像機器(ビルダーオプション)
カーナビ
パイオニアのサイバーナビを付けることにしました。「docomo in Car Connect」を別途契約してネットワークスティックをサイバーナビに差し込むと、車内でWi-Fiも使えるようになる優れものです。ただ、サイバーナビの本体はちょっとお値段が高いです。(車内でのWi-Fi使用はポケットWi-Fiを使うなど他の方法を検討したほうがよかったかもしれんません)
メインサブ電源切替スイッチ & HDMIケーブル
セカンドシート横に設置するテレビは、サイバーナビに接続して使うことにしました。(※キャンピングカーのテレビの設置方法は色々と複雑ですので後日詳細)
その場合、テレビ設置場所の近くに「メインサブ電源切替スイッチ」を増設し、さらにカーナビとテレビを物理的につなぐHDMIケーブルを設置する必要があります。
通常の走行中はサイバーナビの電源はエンジンと連動してON・OFFが切り替わります(エンジンをかけると電源が入り、エンジンを停止すると切れる)が、このとき電源はメインバッテリーから供給されています。エンジン停止中はメインバッテリーからの電源供給が受けられないので、車中泊場所などでエンジンを切った後にダイネットでテレビを見るには、サイバーナビの電源がサブバッテリーから供給されるようにする必要があります。この電源供給元の切り替えを行うスイッチが「メインサブ電源切替スイッチ」です。
さらには、私たちは防犯目的でサラウンドアイの映像を停車中にダイネットで確認できるようにしたかったので、サラウンドアイ用の切り替えスイッチも増設し、ナビとサラウンドアイの両方の電源供給元を切り替えられるようにしてもらいました。
防犯目的でサラウンドアイの映像を停車中に使うという方法は、諸先輩方のお1人、YouTuberのヒロさんが以前紹介されていて知りました。
こちらがその動画(ヒロさんのZiLに搭載されているのは3Dパノラミックビューという商品ですが、サラウンドアイと同様のものです)
ドライブレコーダー
今やどんな車にも必須ですよね。設置したのはセルスター工業社製の「CS-31F」。前後方録画機能付きですが、後方録画はサラウンドアイのカメラ映像をそのまま流用して使うそうです(なのでドラレコ用の後方カメラは設置不要)。
5.居住スペース部分(ビルダーオプション)
電子レンジ
これはもう、必須ですよね。
AC100V 2口コンセント追加
テレビ設置場所の裏とバンクベッドの左側壁の2か所にコンセントを追加しました(バンクベッド右には標準で付いています)。コンセントは後で「ここにも設置すれば良かった!」という後悔がないよう、自身の車内での行動パターンをよく想像して、必要になりそうなところすべてに付けておくのが良いと思います(ただし、構造上設置ができない場所もあるようです)。
FFヒータースイッチ変更(ベバスト社 マルチコントロール)
ほとんどのキャンピングカーのFFヒーターはベバスト社のものを使っていると思いますが、諸先輩方のブログ、YouTubeなどを拝見してると標準のものは使い勝手が悪いそうで「マルチコントロール」というものに変更したほうが便利らしいです。
ベッド補助マット
エントランスと通路部分に補助マットをセットすることで、ダイネットのフラットスペースを拡張することができます。当初夫はダイネットのフラットスペースが広くできるZiLに魅かれていたのですが、補助マットオプションを使えばZiL520でもフラットスペースをある程度広げられます。この補助マットオプションの存在を知ったことで、希望モデルをZiLからZIL520に変更することができました(これが後で大きな誤算だったと分かります。後日詳細)。
エントランスステップボード
エントランスステップ部分にこのボードで蓋をして床のフラット部分を広げます。主としてステップ部分に足を踏み外して、人が落っこちないようするためのものだと思いますが、冬場はステップ部分から冷気が上がってくるのを防ぐ効果もありそうです。
セーフティーネット
バンクベッドで就寝中に落っこちないように張るネットです。バンクベッドで寝るのは夫なので私には関係ありません^^
インスペクションハッチ追加(給水タンク)
サードシート下にある給水タンクの上部にはメンテナンス用のハッチ(蓋)が付いていますが、デフォルト状態ではこのハッチは1つしか付いていません。1つだと奥の方まで手が届きづらく、掃除がやりにくいらしいので、ハッチを追加して2つにしました。
FFヒーター吹き出し口追加(リア収納庫内)
冬場にリアベッドで就寝すると下から上がってくる冷気が半端ないと聞きました。諸先輩方の中に、この冷気対策のためにリア収納庫内の上部(=リアベッドのすぐ下)にFFヒーターの吹出し口を追加している方がいらっしゃいましたので、マネさせてもらいました。これで冬場も暖かく眠れるかな?
ラップ式トイレ「ラップル typeB」
標準のカセット式トイレから「ラップル」に変更しました(※2024年モデルでは「ラップル」が標準になったそうです)。
「ラップル」とはボタン1つで排泄物をビニール袋内に熱圧着で密封し、凝固剤で固めてくれる便利なトイレです。もともと介護用に開発された「ラップポン」という商品に防振性強化や軽量化などの改良を加えてキャンピングカー専用にしたのが「ラップル」です。「type B」というのはTOTO製便座を装着して、座り心地と蓋の開閉の容易性を高めたものです。これは実際使ってみると最高に便利で快適です(アマゾンでも売られているようです)
ラップルへの変更に伴って、カセット式トイレのブラックタンク外部取り出し口がなくなります。代わりにバゲッジドアが設置され、外からマルチルームにアクセスが出来るようになります。(ダイネットを通って排泄物を持ち出す必要がなくなります)
スイッチシール
照明や水道ポンプ等のスイッチは沢山ありすぎて、どれがどれだかわからなくなりそうです。テプラ等でラベルを作って貼ってらっしゃる方も多いようですが、オプションでシールを貼っておいていただくことにしました。
バンテック ZiL520「モモZiL号」と命名
以上の内容でオプションを最終決定し、正式にZiL520の購入契約をしました。今は亡きモモたんの命日に契約したので「モモZiL号」と名付けました。納車は約半年後の7月頃になるそうです。タイ工場で製造した一体成型のFRPを日本に運んで、山形工場で加工して完成という流れだそうです。納品までとっても楽しみです!