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キャンピングカー市場の業界シェア・・・ビルダー選び(その2)

前回のビルダー比較(その1)で規模がある程度大きなキャンピグカー・ビルダーを全てピックアップしましたが、各会社どの程度の業界がシェアあるんでしょうか?

 

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キャンピングカー・ビルダーの業界シェア(推定)

キャンピングカー業界は急成長中とはいえ業界規模はまだまだ小さく、各ビルダーの売上高や販売台数などの情報を得るのはかなり難しいのですが、ネットで得られる断片的な情報、各ビルダーの営業の方から聞いたお話、キャンピングカー・レンタル事業をしている会社からの情報等をもとに、キャンピングカー業界のシェアを推定計算してみました。結果は以下の円グラフのようになりました。

キャンピングカー業界シェア

キャンピングカーのシェア(ビルダー別 金額ベース)推定


あくまでざっくりとした推定なので、どこまで当たっているかは不明ですが、ナッツRVがシェアNo.1、その次にバンテックとトイファクトリーの2社が来るというのは確かだと思います。ナッツRVに関しては2022年12月期の売上高が95億円という数値が公表されています。

バンテックは2018年8月期(予想)として売上高30億円というのが、公表されている中で最後の数字のようですが、その後かなり売り上げを伸ばしているのは間違いないはずです。バンテックの営業の方のお話では現在年間500台程度生産しているとのこと。主力モデルのZiLシリーズは1台1100万円前後、もう一つの主力CORDEシリーズは1台915万円。これらはいずれもオプションなし価格です。ほとんどの場合77万円のリチウムイオンバッテリー他各種オプションがつけられて販売されるので、実際の1台あたりの平均価格は+100万円程度以上になるのではと思います。これらを考えると、会社の売上高としては50億円前後かそれ以上になるのではないかと思われます。


トイファクトリーに関しては2020年度の売上高42憶円という数字がみつかりましたが、同社はバンテック以上に急成長しているのではないかという気がします。トイファクトリーは2022年9月にJ-STARというプライベート・エクイティー・ファンド(PEファンド)の出資を受けているようなのですが、PEファンドというのは株式未公開企業に対して出資を行うファンドのことです。通常PEファンドが出資するのは今後急成長が見込まれる有望な会社に対してのみです。こうしたことを考え合わせると、既に50億円程度以上の売上になっていてもおかしくはないように思います。

また、トイファクトリーはバンコンのみに限ると30%程度シェアがあるという情報もありました。もし台数ベースのシェアを推定するなら、バンコンよりも単価が高いキャブコンを作っていないトイファクトリーのシェアは恐らくもっと高くなるのではないかと思います。

それ以下は、上のグラフではケイワークス、アネックス、ダイレクトカーズと並んでいますが、この辺りからは推定の信頼性が低くなります。何と言っても売上高などの数字があまり公開されていないからです。ケイワークスは売上高20億円(2022年度)、アネックスは14億円(2020年11月度)、ダイレクトカーズは12億円(おそらく2021年度)という数字が見つかったのですが、これより上位に来ているビルダーも実際にはあるかもしれません。

Funluce(ファンルーチェ)、東和モーターズ販売、レグビィ、ホワイトハウス、AtoZ(アミティ)、日本特殊ボディなどもこの近辺かこれより下位に入ってくると思われますが、残念ながらシェア推定につながる情報が得られませんでした。売上高や販売台数の情報は得られても、キャンピングカービルダー専業ではなく、中古車や輸入車販売を兼ねている会社も少なくなかったりします。また、そもそも「キャンピングカー」をどの範囲に定義するかで、各会社のシェアも変わってくるので、正確なシェアを割り出すのはほぼ不可能だと思いますが、非常にざっくりとした各会社の規模感としては、上記の円グラフから大きくは外れていないのではないかと思います。

キャンピングカー・シェアの実測調査(?)

この推測が実際と大きくはずれていないか確認するため、実測調査wをしてみようということで、週末の2日間車で遠出をした際に、すれ違うキャンピングカーをビルダー毎に数えてみました。

と言ってもバンコンは外観だけでキャンピングカーであることが認識できないので、キャブコン、軽キャンパー、トレーラーキャンパーのみです。結果は以下の通りでした。

・ナッツRV 5台
・バンテック 5台
・その他 10台

(合計20台)

その他10台の内訳は以下の通りです。

・軽キャンパー(ビルダー不明)3台
・AtoZ(アミティ)1台
・韓国ビルダー 1台
・グローバルキング 1台
・その他キャブコン(ビルダー不明)3台
・トレーラー(ビルダー不明)1台

仮にキャンピングカーのうち半分がバンコン、それ以外が残りの半分とすると2日間の実測から計算される推定シェアは以下の通りで、強引に解釈するとまあ上記グラフからも大きくはずれていないのかなという感じです。

ナッツ 12.5%
バンッテク 12.5%
AtoZ 2.5%


次回、キャンピングカー・ビルダー選び(その3)では、上位のビルダーの特徴などを更に詳しく見ていきたいと思います。

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