大阪キャンピングカーショー2024
先週インテックス大阪で開催されていたキャンピングカーショー2024に行ってきました。年に2回ほど開催されています。もちろん東京ほど規模は大きくないけど西日本では最大規模です。
今回はインテックス大阪の1号館、2号館、3号館で開催されていました。前回はたしか4号館、5号館のみだったと思うので場所的には広くなったのかな?
お値段は当日券が1200円ですが、各ビルダーさんが配布している優待券を使うと700円になります。前回は800円だったので安くなってる?(インフレなのに何でや?^^)
<桧山さんのトークショーやってましたよ>
キャンプグカー業界の全体的な盛り上がり度合いはどうなんでしょうか?コロナが明けてキャプブームは去ったと言われていますが、それでもキャンピングカービルダーは工夫をこらした新モデルを出してきたビルダーも多かったようです。
ナッツRV
ナッツRVさんは流石に一番大きなブースでした。目を引いたのがFIATベースのモデル。そして目立つところに展示されていたのが売り出し中の小さめキャブコン、Jeepney。
キャブコンは年々高機能化が進み、価格も高騰していますので、なかなか手が出づらくなっている上、免許制度の関係で今の若者の普通免許では標準的なサイズのキャブコンには乗れなくなっています。Jeepneyはサイズと価格の両方を抑えて若年層も狙っているのでしょうか。
アネックス
キャブコンのリチウムバッテリーを三元系からリン酸鉄に変更したアネックス。社員さんを捕まえて電装系についていろいろ質問をしてみました。
アネックスとしては「従来の三元系のバッテリーでも安全性には何ら問題はないと考えているが、マックレー社の三元系バッテリー火災事故もあってユーザーの不安も高まっているので、リン酸鉄系へ変更した」とのこと。(和牛の水田似のお兄さんが丁寧に説明してくださいました)
昨年のキャンピングカーショーではアネックスの社員さんが「リン酸鉄はエネルギー密度が低くなるので、同サイズ・同重量で比較した場合に大容量化が難しくなるため三元系を使っています」とおっしゃってたので、その点について質問すると、今回のリン酸鉄系への変更で電池容量はやはり半分くらいになってしまっているとのことでした。この辺りについては、「三元系に対する懸念がユーザーの間で広まってしまったので、不本意ながら変更するしかなかった」というのがアネックスさんの本音のようです。水田似のお兄さんもなんだか変更自体が不服そうなお話のされ方でした。
昨年のキャンピングカーショーのお話はこちら↓
オプションを選択すれば電池を大容量化することも可能だそうですが、その場合は追加バッテリーを置くためにリアの収納スペースをかなり割かないといけないので、荷物の収納量がかなり落ちてしまうようです。
今回採用されたリン酸鉄系バッテリーの電装システムはVictron Energyというオランダの会社のものを採用したようで、アネックスと同じLACホールディングスの傘下LAC RVセンターがこのシステムを取り扱っているようです。(少し調べるとAEPジャパンという会社も取り扱っているようなので、日本で独占販売権を持っているわけではないのかな?)
アネックスのキャブコンは細部まで考えて作りこまれていますが、私たちも唯一気がかりだったのが、バッテリーが三元系であることでした。同じように思っていた人も多かったのではないかと思いますので、これから更にアネックスのキャブコンの人気が高まっていくかもしれません。
AtoZ
車体が横にせり出して室内が広くなる「スライドアウト型」のキャンピングカー。YouTubeの海外の動画では何度か見たことがありましたが、ついに日本のビルダーでスライドアウト型のキャンピングカーを作るところがでてきました。
AtoZさんのスライドアウト型キャンピングカー↓
これは海外のスライドアウト型キャンピングカー ↓
詳しく中を見てみたかったものの、かなり混雑していたので残念ながら入ることができませんでした。車体右側の側面が約50センチ横へせり出すらしく、室内空間としては横幅は25%ぐらい増えるイメージのようです。
あと、今回は何故か展示がなかったようですが、ダイレクトカーズも最近スライドアウト型のキャブコンを発表したようです。今後このスライドアウト型のキャブコンは一般化していくのでしょうか?
バンテック
いつもはナッツRVさんと並んで最大規模のブースを使ってるバンテックさんですが、今回はそれほど大きくない展示。場所も一番奥の3号館の中の一番奥。目立たない場所に追いやられているのか?と思ってしまいましたが、イベントステージの近くなので動線的にはOKだったのかな?
それでも何故か今一つ派手さのない展示のバンテックさん。昨年リチウムイオンバッテリーシステムILiSを押し出した時ほどの勢いは感じられず、商品ラインアップも増えていないので、他社さんと比べて盛り上がりに欠けた感じが否めません。静かに淡々と商談会が実施されていました。
他、バンコン
今回はバンコンも少し見学したかったのですが、バンコン最大手のトイファクトリーが何故か2台しか展示していませんでした。残念。どうしてでしょうね。大阪のキャンピングカーショーだから軽視されてしまっているのかな?
まとめ
今回も各社の創意工夫が沢山見られましたが、「スライドアウト型」のキャンピングカーがついに日本にも出てきたのにはびっくりです。果たして普及していくのでしょうか? 追随するビルダーが他にも出てくるでしょうか?今後が楽しみです。
一方トイファクトリーさんが2台しか展示されいなかったのが残念でした。一度岐阜の本社まで出向いて見に行こうかな。バンテックさんについてはラインアップに変化がなくて、ちょっと残念。いつか東京のキャンピングカーショーにも行ってみたいです。
ウメポンはお留守番でした