キャンピングカー野望への道、続きです。
キャンピングカー欲しいなぁ、キャンピングカーで旅をしたいなぁって思い始めるとどんどんと欲しくなってきます。
キャンピングカーショーに行ってみて、色々なタイプのキャンピングカーがあり、沢山の会社が作っているということは分かりましたが、自分たちに適したものがどんなタイプなのか皆目わかりません。
そこで、各社のパフレットやサイト、YOUTUBEのキャンピングカーの動画などで少しずつ研究を始めました。
キャンピングカーの分類
キャンピングカーは「ベース車」と呼ばれる車を改造する形で作られています。ベース車は自動車メーカーが作って市販している車で、そのベース車毎にキャンピングカーを以下のように分類することができるようです。
1.バンコン(バンコンバージョン)
いわゆるワンボックスカー(トヨタのハイエース、日産のNV350等)やミニバン(トヨタのノア、日産のセレナ等)をベース車にして作られたキャンピングカーです。
↓こんな感じの見た目です。

バンコンはバン・コンバージョン(Van Conversion)の略で、バンを改造して居住スペースを設けたキャンピングカーです。
後述のトラック車がベースになっているキャブコン(キャブ・コンバージョン)と比べて運転やメンテナンスが楽、駐車場も確保しやすいなど取扱いのハードルが低い点が大きなメリットです。また、大きさがバンと同じなので、スーパーへの買い物などにも使いやすく、1台で旅行用と普段使いの両方を兼ねることもできそうです。
一方で、キャブコン(後述)と比べると通常室内が狭くなります。ほとんどのキャブコンは大人が車内で直立できますが、バンコン内では立つことができず、車内を移動するときも中腰とか四つん這いになります。この点は居住性、快適性の点で大きな違いだと思います。(天井を高くしているバンコンも一部あるようです)
また、狭い分トイレが設置できないものが多かったり、常設ベッドがないため寝る前の準備(シートをベッド展開)が少し手間だったりするものもあるようです。
あと、断熱性、防音性の点でもキャブコンとの違いが大きいようです。バンコンはベース車の内側のみを改造していて、ボディー部分には手を加えたないため、キャブコンに比べると断熱性や防音性が落ちてしまうようです。
2.キャブコン(キャブコンバージョン)
キャブコンは「これぞキャンピングカー」という見た目で、こんな感じ↓のやつです。遠目に見ても「あ、キャンピングカーだ」とすぐにわかります。

キャブコンはキャブ・コンバージョン(Cab Conversion)の略で、トラックをベース車にして、荷台部分に居住スペースを作ったものです。(一部にバンをベース車として2列目シートから後ろの部分をボディも含めて改造したキャブコンもあるようです)
ベース車として採用されているのはトヨタのカムロード(トラックのダイナとほぼ同じ)、いすゞのBe-camなどが多いようです。
こんな感じのトラックがベース車↓

バンコンに比べると中は広くて大人が立って移動できるし、キッチンやトイレスペース、常設ベッドが設置されているものがほとんどです。断熱性や遮音性も高く、バンコンと比べると居住性は快適と言えるようです。
その分、車体が大きいので運転が少し大変そうで、駐車スペース確保にもハードルがあり、メンテナンスも通常の車より難しそうです。だいたいこんな大きな車ちゃんと運転できるのかな?
3.軽キャン(軽自動車キャンピングカー)
最近、超人気でとても売れているタイプのようです。
軽トラックがベースになっていて価格が抑えられていますし、扱いもとても楽、維持費も安くすみます。とにかく気軽に車中泊旅始めたいという場合に最初の選択肢になりそうです。
バンコン、キャブコンに比べれば当然小さいのですが、各ビルダーさんとても工夫を凝らしていて、小さな車内を中をパズルのように作りこんで、利便性、快適性を向上させているようです。

4.キャンピングトレーラー(キャンパートレイラー)
独立した箱型の居住スペースを、自動車に繋いで牽引して移動するタイプです。まさに「動く部屋」で、旅先に着いたら部屋を切り離して車だけでウロウロと観光することもできるようです。

このタイプは日本の会社で作っているところは少ないようで、多くがアメリカやヨーロッパから輸入されているようです。
長期に旅行に出る上級者にはいいかもしれませんが、とにかく運転が難しそう。特にバックで駐車場に入れるのが難しいらしいです。
実際、日本で走っているところをほとんど見たことがない気がしますが、家の近所にある某会社の社長さんの別荘?らしき所にトレーラーが4台以上いつも停まっています。あれは一体何なんだろうか?使っているの見たことが無いです。
この4種類のキャンピングカーの他、「フルコン」や「バスコン」と呼ばれるタイプの巨大なキャンピングカーもありますが、私たちの選択肢に入らないので調査対象外です。
まとめ・・・どのキャンピングカーがいいのか?
このうちどのキャンピングカーが私たちには合っているか考えてみました。
運転がラクチンそうで維持費も抑えられそうなので軽キャンは魅力ですが、犬2匹と人間2人が快適旅するにはやっぱり狭すぎます。
また、うちは犬と人間は別々に寝る、夫婦も別々に寝るということになっているので、少し広めの空間が必要。そしてやっぱりトイレは必要そうです。トイレがないと車中泊場所が限定されて旅の自由度が下がってしまいますし、私たちは夫婦ともに呑んべえなので、車内にトイレがないとかなり不便なことになりそう。そうなるとバンコンも選択肢から外れてしまいそうです。
バンコンでも大きなタイプならトイレ室の設置が可能なようですが、その場合ハイエースのスーパーロングという車がベース車になることが多いようで、全長が約5.4メートルと一般的なキャブコンよりもさらに長くなります。そんなに長い車を旅の行程でどこにもぶつけずに運転する自信が今一ありませんw。
あと、バンコンは車内で直立して移動できないという点はかなり大きそうです(直立できるよう改造したバンコンもあるようですが)、この点でもバンコンよりはキャブコンのほうが良さそうです。
ということで、もし本当に買うとしたらキャブコンになるのかな?
しかしキャブコンなんて大きな車を本当にちゃんと運転できるのでしょうか?そんなもの本当に買うのでしょうか?買っていいのでしょうか?
う~ん、よくよく考えねば。
追記(キャブコンという名前おかしくない?):
キャブ・コンバージョンのキャブ(Cab)は運転席と助手席の部分(Cabin)を指します。一方で、キャブコンでトラックから改造されているのは荷台部分で、キャブ部分はほとんど改造されていません。このため、キャブコンバージョンという名前はおかしいのでは?正しくは「キャブ以外コンバージョン」ではないのか?という疑問がわきました。
そこでチャットGPT先生にきいてみたところ、確かにキャブコンと呼ぶより"Recreational Interior Conversion" または "Interior Camper Conversion" 等と呼んだほうがより正確であるとのことでした。とはいえ、一般にはキャブ以外がコンバージョンされている車も”Cab Conversion"と英語圏でも呼ばれているようです。
恐らく、長距離トラックのドライバーがキャブ部分に寝るスペースを改造して作ったものが当初キャブコンと呼ばれており、トラックを改造してRV車に作り替えたものもその後同じ名前で呼ぶようになったということではないかと思います。